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薬学教育学会:薬学部6年制開始から10年、国家試験制度を議論

2016/08/14

 薬学教育に関わる大学教員や薬剤師が集う「日本薬学教育学会」が8月、京都で設立される、と京都新聞(8/14)が報じた。医学や看護学では教育に関する学会があるが、薬学分野では初めて。薬剤師養成の薬学部が6年制になって今年で10年となり、良質な薬学教育の必要性が高まる中、薬学教育で目指すべき方向などを議論する。学会には全国の薬学系の教員ら約350人が参加する。

 27日に京都市山科区の京都薬科大で設立総会を開いた後、2日間の日程で同学会大会を開催、「薬学教育の現状と課題」や「薬剤師国家試験制度の検討」などをテーマにしたシンポジウムを行う。以降も毎年大会を開く予定。薬学教育を巡っては、2006年度に薬学部が6年制になって病院や薬局での実習が義務づけられ、昨年10月には厚生労働省が「かかりつけ」として薬剤師が患者に身近となることを掲げたビジョンをまとめた。医療における薬剤師の役割は増しており、質の高い教育を考える場が必要として、乾賢一・京都薬科大前学長らが設立準備を進めてきた。

 

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