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東京工業大:災害対応ロボットの実用に期待! 小型でパワフルな油圧アクチュエータを開発

2019/02/04

 東京工業大工学院機械系の鈴森康一教授は、自身のグループが開発した油圧アクチュエータの記者説明会を、2018年12月25日、同工学院・難波江裕之助教、株式会社JPNの日沖清弘代表取締役と設立した東工大発のベンチャー「株式会社 H-MUSCLE(エイチマスル、以下:H-MUSCLE)」と合同で同大大岡山キャンパスにて開催した。同大1月21日付ホームページによると、今回開発した技術は、災害現場など厳しい環境でも動作する油圧駆動型ロボット用アクチュエータ(動きや力を作り出す装置の総称)で、その実用化の推進を目指して「H-MUSCLE」を設立。

 遠隔自律型の屋外ロボットの研究開発は、自然災害が頻発する日本の重点施策の1つ。しかし、ショベルカーなど一般産業機械用に開発された既存の油圧アクチュエータは、ロボット用としては大きくて重すぎるうえ、滑らかな動きや力の制御には適していなかった。今回開発したロボット用油圧アクチュエータは、マグネシウム合金の使用など素材の工夫などにより、小型で軽量、かつパワフルで滑らかな動作を実現。当日は記者会見終了後、実験室に場を変えてロボットハンドと脚ロボットのデモンストレーションを行った。そのスマートな制御力とパワフルな身体機能に、出席者から歓声が上がった。

 (大学HP:https://www.titech.ac.jp/news/2019/043393.html

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