2016/05/04
看護師になるには、お金がどれだけ必要なのか、朝日新聞出版(5/4)が、週刊朝日ムック『看護師になる2016』で、看護師養成課程の平均学費を独自に算出したデータをもとに紹介した。それによれば、専門学校も大学も、私立は国公立の約2倍の学費がかかることが判明。3年制の公立の専門学校の平均は、約127万円、私立は約250万円。4年制の国公立の大学の平均は約240万円、私立は約648万円だった。私立の専門学校と、国公立の大学の費用だと、4年制の国公立大のほうが低く抑えられている。看護は理系の学問であり、必要な機器も高額のため、国や地域の補助がなければ、学費は高くなる傾向にある。
一方、看護師養成課程を経て国家試験を突破し、看護師になってからの収入面はどうか。国の調査によると、2014年度の看護師の平均年収は473万円。これは、民間の平均年収415万円、さらに女性全体の平均年収272万円を大きく上回り、かなり恵まれている。医療職で看護師の年収を上回る薬剤師は、就学期間が6年間もあり、国家試験合格までの道のりもシビアだ。看護師は他業種に比べ、資格を取るまで学費の支援を受けられる機会が多いうえ、働きだすと高めの年収が約束されている。